城山城(きのやまじょう)は、たつの市新宮町にある山城です(標高458m)。私の知る限り兵庫県内で最も登城が大変な山城だと思います。
赤松氏の本城、白旗城は千種川流域で播磨の西の端であるため、赤松則祐が揖保川流域のこの地に築いたそうです。
西播磨の山は、準平原の地形が多く、斜面は急ですが、山頂は比較的平らな山があります。市川流域にはそのような地形はほぼ無いようです。
城山城(きのやまじょう)は、東から登るのは非常に大変ですが、西からは比較的容易に登れるようです。
嘉吉の乱の際、室町幕府6代将軍足利義教を殺した赤松満祐は、ここで最期を迎えたと言われます。
古代山城(朝鮮式山城)がベースで、何度も拡張や改造が行われたのでしょう。不思議な礎石群、石塁(近世城郭とは違うのでこういうのでしょうね)、谷には広い郭群があります。お寺の塔頭の集まりのようです。尾根筋には土塁を持った郭や、帯郭と思われる場所もあります。
本格的な調査が出来たら面白いことが沢山出てきそうですが、比高が400mとなると車が近づけるようにしないと無理でしょうね。